エアウィン®投与中に注意すべきことは?
副作⽤と注意すべきこと
エアウィン®の投与による主な副作⽤、特に注意が必要な副作⽤を知っておきましょう
エアウィン®の主な副作⽤(3%以上に⾒られた副作⽤)、特に注意が必要な副作⽤として、以下にあげる症状が知られています。
主な副作⽤
特に注意が必要な副作⽤
出⾎
- 後腹膜⾎腫(こうふくまくけっしゅ)や胃腸出⾎などの重篤な出⾎を引き起こすことがあります。
兆候および症状
後腹膜⾎腫:後腹膜と呼ばれる腹部の後ろ側(背中側)に出⾎が起き、⾎液が溜まる状態
腹痛、背中の痛み
胃腸出⾎:
吐き気、嘔吐、吐いた物に⾎が混じる(⾚⾊~茶褐⾊または黒褐⾊)、腹痛、便に⾎が混じる(鮮紅⾊~暗⾚⾊または黒⾊)
⾎⼩板減少症
- ⾎⼩板減少症により出⾎しやすくなる可能性があります。
兆候および症状
⿐⾎、唾液、痰に⾎が混じる、⾎を吐く、⻭ぐきからの出⾎、あおあざができる、出⾎が⽌まりにくい
⾚⾎球増加症
- ⾚⾎球増加症は、⾎液中の⾚⾎球の数が過度に増え、⾎液の粘り気が強くなって体中の⾎液の循環が悪くなる病気です。
- ⾚⾎球増加症により⾎栓塞栓症や過粘稠度症候群(かねんちゅうどしょうこうぐん)を引き起こすことがあります。
兆候および症状
⾎栓塞栓症:⾎のかたまり(⾎栓)で⾎管が詰まる病気
吐き気、嘔吐、脱⼒、まひ、激しい頭痛、胸の痛み、押しつぶされるような胸の痛み、突然の息切れ、激しい腹痛、お腹が張る、⾜の激しい痛み
過粘稠度症候群:⾎液の粘り気が強くなって体中の⾎液の循環が悪くなることで起こる症状
息切れ、頭痛、めまい、錯乱(注意⼒が散漫になる、問いかけに間違った答えをする、⾏動にまとまりがない)
これらの症状に気づいた場合や、そのほか気になる症状があらわれた場合は、 すぐに主治医や看護師、薬剤師に相談してください。
エアウィン®による治療を安全に受けていただくために
投与にあたって注意が必要な⽅
以下に該当する⽅は、エアウィン®による治療が受けられません。
エアウィン®の成分に対し、以前に過敏症(発疹、かゆみなど)が出たことがある⽅
エアウィン®を投与開始する前の⾎⼩板数が50,000/mm3未満の⽅
以下に該当する⽅は、投与の際に特別な注意が必要になることがあります。
該当する⽅は、治療を受ける前に、必ず主治医に相談してください。
⾚⾎球増加症の⽅(ヘモグロビン値・⾚⾎球数が⾼いと指摘された⽅)
・⾎栓塞栓症や過粘稠度症候群のリスクを⾼める可能性があります。
⾎⼩板凝集抑制作⽤を有する薬剤で治療中の⽅、抗凝固薬で治療中の⽅、⾎⼩板数の低値を指摘されている⽅
・出⾎のリスクを⾼める可能性があります。
⽣殖可能な年齢の⽅(妊娠する可能性のある⼥性)
・治療開始にあたっては、主治医から⼗分な説明を受けてください。
・妊娠の成⽴および維持が難しくなる可能性があります。
・エアウィン®を投与中および最終投与後4ヵ月間は、パートナーとともに適切な避妊を行ってください。
・投与中および最終投与後4ヵ月間に妊娠が判明した、あるいは疑われる場合には、すみやかに主治医又は薬剤師に相談してください。
妊娠中または妊娠している可能性がある⽅
・妊娠中または妊娠している可能性のある⽅は、投与を避けてください。
・胎児に影響(発育不良や⻣格異常など)が出る可能性があります。
授乳中の⽅
・エアウィン®の投与開始から 投与終了後4ヵ⽉間は授乳を中⽌してください。
・投与中に授乳をすると、乳児に影響(発育不良など)が出る可能性があります。