エアウィン®ってどんなお薬?
PAHの原因と治療について
肺動脈性肺⾼⾎圧症(PAH)は、⼼臓から肺に⾎液を送る「肺動脈」にかかる圧が⾼くなる病気です
肺動脈にかかる圧(肺動脈圧)は、肺の細い⾎管が異常に狭くなり、⾎液が流れにくくなることで⾼まります。
肺動脈圧が⾼まると⼼臓に負担がかかり、息切れなどの症状が出てきます。
⾎管が狭くなる原因として、主に以下の2つがわかっており、⾎管の細胞が異常に増殖し、⾎管の壁が厚くなることがPAHの根本原因と考えられています。
PAHの治療薬には、肺の⾎管を拡げるお薬と、肺の⾎管の細胞が異常に増殖するのを抑えるお薬があります
PAH治療薬では、息切れなどの症状やPAHによる活動の制限を改善すること、病気の進⾏を抑制することを⽬指します。
主なPAH治療薬
肺の⾎管を拡げるお薬
(イメージ図)
収縮した状態の肺の⾎管を拡げる
- エンドセリン受容体拮抗薬(ERA) [内服薬]
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬 [内服薬]
- ホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬 [内服薬]
- プロスタサイクリン(PGI2)製剤/PGI2受容体作動薬 [内服薬・注射薬・吸⼊薬]
肺の⾎管の細胞が異常に増殖するのを抑えるお薬
(イメージ図)
肺の⾎管の壁が厚くなる原因である
細胞の異常な増殖を抑える
- アクチビンシグナル伝達阻害剤(ASI)[注射薬]:エアウィン®はこの種類のお薬です。